熱中症の予防と対応

熱中症の発症時間

報告では発症時間のピークは2つあり、
①目覚めてから体が熱い環境に対応しきれていない10~12時と、
②疲れが出始め、気温がピークに達する14~15時台に多く発生しています。

症状

重症度によって、Ⅰ°Ⅱ°Ⅲ°(Ⅲ°は重症)に分けられます。

Ⅰ°めまい、ふらつき、大量の発汗、筋肉の痛み、筋肉の硬直(こむら返り)などが出現します。
Ⅱ°頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力の低下などが出現。
Ⅲ°意識障害、ケイレン、ショックなどが出現。

( Ⅰ°の症状が徐々に改善している場合は応急処置と観察でよいですが、改善がみられない場合や、Ⅱ°の症状が出現した場合は病院へ搬送します。)

応急処置

まず涼しい所に移し、タオルで汗を拭き、氷嚢、冷風などで体を冷やします。両足の付け根(そけい部)やわきの下には太い血管が走行していますのでこの部に氷嚢をあてると血液が冷やされるので効果的です。
涼しい日陰で安静にさせ、少量ずつの水分補給をします。水分はナトリウムやカリウムを含む経口補水液(OS-1)が理想的とされています。

熱中症の発生状況

炎天下での労働やスポーツをしている時の発生が一番多いですが、日常生活では、散歩中、海水浴、自転車走行中、バス停でのバス待ちなど、ふだんの何気ない生活のなかで発生していますので、注意が必要です。

予防

地球温暖化の影響で、真夏日が続く日は熱中症を引き起こす危険性が高まります。
暑さに順応しきれないと感じたときは涼しいところで一休みしたり、冷たいシャワーを浴びたり水分補給などをして体温を下げることをこころがけましょう。乳幼児は帽子をかぶり、通気性の良い衣服を着せましょう。
長時間にわたり、高温多湿の環境にいさせることは避けましょう。