今年度から、鼻にスプレーして接種するタイプのインフルエンザワクチンが導入されます。
対象は2歳以上~18歳まで。インフルエンザウイルスを弱毒化して(生ワクチン)鼻から投与
するもので、注射針なしで鼻の片方ずつに噴霧し簡単に接種でき、痛みが少ない(ほとんどない)利点があります。
接種回数は1回のみの接種で感染予防効果があります。小さいお子さんや注射を極端に怖がる小児には負担が
軽減すると考えます。副反応としては鼻水、鼻詰まりが約40%にみられますが、数日で消退します。
注射でのインフルエンザワクチンは、接種によってIgG抗体が誘導されますが、鼻スプレーの
生ワクチンでは気道分泌型IgA抗体も上昇するため予防効果が高いと考えられます。
なお、この点鼻ワクチンは生ワクチンですが、注射生ワクチンではありませんので他の注射生ワクチンとは
4週間以上あける必要はありません。他のワクチンとは1週間ほど開けるとよいでしょう。
インフルエンザ予防接種の予約開始につきましては9月下旬にお知らせいたします。